バリアフリーの旅を楽しむ全国フォーラムinしまね 開催報告
障がい者・高齢者の旅をサポートする取組みや、バリアフリーの情報発信などの動きが、近年全国各地で生まれつつあります。
このような中、障がい者・高齢者の旅を地域でサポートする全国10数団体が松江に集まり、誰もが安心して旅のできる社会づくりを目指す全国フォーラムを下記のように開催しました。
開催前日に東北地方太平洋沖地震が発生したにも関わらず、フォーラムには、松江市民、島根県民を中心に、障がい当事者、高齢者の方々、関係者など約150名に会場へ足を運んでいただきました。フォーラムを通じて、全国各地域の魅力的な観光スポットの紹介、障がいのある方々への情報提供・サポート体制の紹介、これらを全国的に広めるネットワークの紹介などを行いました。
フォーラムの概要
【日時】平成23年3月12日(土)10:00~16:30
【会場】くにびきメッセ 3階 国際会議場 (島根県松江市学園南一丁目2番1号)
【参加費】無料
【主催】特定非営利活動法人プロジェクトゆうあい
【協力】特定非営利活動法人トラベルフレンズ・とっとり
障がい者・高齢者の旅を受け入れ地から支援するネットワーク協議会
【後援】松江市・島根県・観光庁・国土交通省中国運輸局・日本福祉のまちづくり学会・島根県
社会福祉協議会・島根県老人クラブ連合会・島根県手をつなぐ育成会
島根県身体障害者団体連合会
フォーラムの様子
アンケートの意見(回答者:37名)
フォーラム全体を通じて
・とてもよかった・・・・・・・20
・よかった・・・・・・・・・・15
・ふつう・・・・・・・・・・・2
・ものたりない・・・・・・・・0
どのような立場で参加されましたか
・一般市民・・・・・・・・・・7
・旅行・観光関係者・・・・・・5
・旅を支援するNPO・・・・・9
・福祉事業関係者・・・・・・・1
・行政・・・・・・・・・・・・7
・研究者・・・・・・・・・・・3
・その他・・・・・・・・・・・5(医療関係従事者、建設コンサルタント、観光ボランティア 他)
どちらからこられましたか
・松江市内・・・・・・・・・・6
・島根県内(松江市を除く)・・・3
・鳥取県・・・・・・・・・・・13
・島根、鳥取以外・・・・・・・15(北海道、神奈川、東京 大阪、兵庫、広島、山口 他)
意見
・話の内容実体験(具体例)を交えながらのものが多く、とても分かり易かった。
・全国のネットワークが強くなると、私たち障がい当事者の旅行機会が増えると思うので期待している。
・障がいがあっても旅をしてもいいんだ!という気になれ、行ってみたい所が増えた。
・今後、障がい者の方が、どんどん外に出て、自分の人生を楽しんで生活できれば、とても幸せなことだと思う。それをするには、サポートが必要。多くの方々が参加できる世の中になってほしい。そこに、自分自身も参加していきたい。
・全国各地でバリアフリーツアーセンターが立ち上がる中、全国の横のつながりが実現していく今回のフォーラムは素晴らしかったと思う。
・おもてなしの心(ソフト面)の必要性を感じた。今後、バリアフリーが進み障がい者、高齢者の旅行が増えてくる中で、交通弱者の支援、ソルト・ハード両面の強化が必要。また、全国のバリアフリーツアーセンターのつながりが必要になってくると感じた。
・全国のネットワーク化、素晴らしいことだと思う。
・高齢者・障がい者に夢と希望が持てるような内容で素晴らしかった。
・障がい者は引きこもりがちのところもある。まずは、気軽に外出できるところがからスタートすることも大切。
・全体を通じて、様々な話を聞くことができて本当に学ぶことが多かった。
・毎年、このようなフォーラムが開催されることを期待している。もう少し事前情報があると良かった。
・全国各地の様々な取り組み事例を知ることができて参考になった。
・「ふるさと案内人」という観光ボランティアをしているので、今後ガイドに少しでも活かしていきたい。
・地域資源を活用した産業である観光につながるテーマであったのでもっと多くの方に参加してもらいたい。
・色々な声を聞き、自分も行きたいなと動かされるような気持ちになった。
・パネラーの小倉氏、中村氏のお話しがとても興味深かった。特にパーソナルバリアフリー基準の話は考え方を180度変える考え方で素晴らしいと思った。
・いろいろな分野の方々の大変参考になる話を聞かせていただいた。東北地震の影響なのか、参加者が少し少なかったことが残念。日本全国の旅をサポートする団体のブースが設けてあり、他地域との交流が計れ、どんな活動をされているのかを伺うことができた。
・大変良い取り組みをされており、感心した。
・鳥取県の大山の乗馬センターを借りて、乗馬セラピーをしている。障がいを持っている方の生活を楽しむお手伝いとしか考えていなかったが、私たちが「住みやすいまちが、訪れやすいまち」という話を聞き、誰もが暮らしやすいまちが障がいのある方も楽しく暮らせるまちなんだと納得した。
・今後、交通情報、宿泊施設情報の共有、サポート連携でつながればと思っている。今回は第1回目。次のスパイラルアップを期待している。
・はじめてこういう会合に出て、大変参考になった。
・全国でバリアフリーの旅を楽しむために、活動されていることに敬意を表したい。自分もできるところからお手伝いできればと思う。
・全国各地を旅したいと思えるフォーラムだった。
・だんだんと全国がつながっている様子が伺え、うれしく思った。
・木島氏の話を聞くことができてよかった。
・色々な団体の方の話を聞くことができ、とても勉強になった。
・出地、受地でネットワークをつくり、日本全国好きなところへ、自由に旅行ができる様、共にがんばろう。
・障がい者(児)、高齢者の住まい作りに携わっている。身体の不自由な方が旅ができることの素晴らしさ、大切さを感じた。その機会、場を提供することの「住まい」←→「趣味」一度の人生、障がいの有無にかかわらず、充実した人生を送れるお手伝いを私もできればよいと思った。
・一番大切なのは、人との交流!
・百人百様の旅のサポート、バリアフリーが知れてよかった。
・非常に困難な状況のなか、開催お疲れさまでした。秋山氏のシームレスの話は非常に参考になった。